突然ですが、私、地元スーパーめぐりが大好きなんです。
旅先で見たことないスーパーにふらっと入り、その土地にしか売っていない名物やパッケージを発見すると、とても嬉しいんです。
中でも長野県は全国で4番目に面積が広い県で、名物や文化も同じ県でありながら様々です。
飛騨、木曽、赤石山脈と3000m級の山々が南北に連なり”日本の屋根”と呼ばれており、一日の気温差が大きく湿度が低い、内陸特有の気候を生かした特産物が多く作られています。
長野県の地元スーパー『デリシア』は、長野県最大手の地元スーパーで、信州が誇る大自然が育てた安心、安全素材を地元農家さんと共同でPB(プライベートブランド)商品を開発し、”デリシアブランド”を多数販売しています。
南北に広い長野県では地域ごと特産物や文化も異なるため、各店舗ごとレアな商品も置かれていますよ!
今回は、長野県を代表するスーパーマーケット・デリシアと、デリシアでおすすめのお土産やPB商品を紹介します。
もくじ
長野県で生まれた地元スーパー・デリシアとは
デリシアの歴史
デリシアは、長野県松本市を地盤とする運輸企業・松本電気鉄道(通称・松電)が経営する「松電ストア」から始まりました。
松電ストア1号店は、昭和42年に国鉄松本駅前ビルの地下1階にオープンしました(現在の松本バスターミナルビル)。
駅前ビルで地下スーパーの誕生は長野県内では珍しく、活気的な経営方針から年々店舗数を増やし、長野県内12店舗まで至ったのです。
その頃になると、長野県内でも松本地域だけではなく、長野市、諏訪地域と出店していたため、1992年には「松電ストア」から「アップルランド」へと店舗名を変更しました。
当時の長野県内ではリンゴを強く推進していたことから、アップルは命名されたと思われます。
経営者も松電グループから名前を一新した「アルピコグループ」へといます。
ちなみにアルピコとは、山岳都市・松本を起因とする「Alpine Corporation(アルパイン コーポレーション)」からの造語です。
しかし好調は続かずにやがて経営は赤字となり、ついに2007年には金融機関(長野県地盤の八十二銀行)へ支援要請をし、事実上の破たんを迎えました。
アップルランドの親会社であるアルピコグループの破綻は長野県内にも大きな影響を与え、長野県と八十二銀行が再建へと乗り出します。
そして持ち株会社としてアルピコホールディングス株式会社が設立され、鉄道・バス事業はアルピコ交通株式会社となりました。
アップルランドも2002年には一部店舗をリニューアルし、店名を「デリシア」として再出発したほか、以後店舗名を順次デリシアとしていきました。
そして2016年には、長野県内大手のスーパーマーケット・マツヤを吸収合併し、法人も株式会社デリシアとして再出発したのです。
2018年時点では総店舗数62と、長野県内最大手のスーパーマーケットとして躍進を続けています。
長野県内全域に出店
株式会社デリシアは長野県松本市今井に本社を置き、長野県全域に出店をしています。
長野県の地域別では、中信17、安曇野・大北7、北信21、東信11、南信6の計62店舗を展開しています(2018年時点)。
この店舗数は他店を引き離し、長野県内では圧倒しています(2位はツルヤの34店舗)。
昔からの松電ブランド力や、「安全・安心」な商品を提供し地元から支持を得ています。
また、こだわりの商品と豊富な品揃えには定評があり、信州の大自然が育てた安心・安全な素材から生まれ、生産者と共同で開発されたPB(プライベートブランド)商品を多数開発し、デリシアオリジナルブランドとして顧客に訴求しています。
品揃えとしては、ジャム、ワイン、日本酒、ジュース、焼酎など様々な商品が揃っています。
おすすめのお土産・商品とは
デリシアの商品の特徴の一つとして、デリシア全店で売られているオリジナルブランドもありますが、各市町村の特産物を活かした、その店舗だけでしか売られていない商品も多数あります。
ここでは、2002年に開業したデリシア伊那インター店(長野県上伊那郡南箕輪村)のオリジナル商品を紹介したいと思います。
観光客の方でも、なかなかお目にかかれない商品なのでお勧めです。
かんてんぱぱ
長野県伊那市の伊那食品工業で作られている寒天食品のブランドです。
「かんてんぱぱ」ブランドは、長野県民では知らない人はいないと断言できます(独特のCMが影響しています…)。
また業務用寒天でも国内シェア80%、世界15%という驚異的なシェアを誇っています。
普段ご家庭で寒天ゼリーを食べている人がいるのでしたら、もしかしたら伊那食品工業で作られている寒天かもしれません。
健康にも良くダイエットにも役立ち、かんてんぱぱは女性へのおみやげには最適と言えるでしょう。
一番人気は「ババロリア」のストロベリー味、バニラ味、ヨーグルト味で、2番人気は「プリン」です。
私は「パオパオ杏仁」が好きです(^^)
ローメン
ローメンって何だ?と思われた方は多いはずです。
それもそのはず、ローメンは長野県の上伊那地方以外ではあまり食べられていない、地元名物の”B級グルメ”です。
麺を蒸し野菜とマトン(羊肉)にソースを絡めて食べると、これまでに食べたことのないような味がします。
伊那市内ではローメンを出す店が多数ありますが、それを家庭でも作れるような商品がデリシアでも売られています。
自分で好みに味付けが出来るため、お酒好きの男性へのおみやげにいいかもしれません。
(地元では麺無し・野菜だけで調理したものが酒の肴として好まれています)
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馬刺し
なかなかお目にかかれない商品ですが、デリシア伊那インター店では売られています。
長野県の南部(南信)ではもともと馬肉を食べる文化があり、飯島町では町おこしに一役買っており、地元スーパーを探せば出会うことがあるのです。
こちらも酒の肴に最適です。
デリシア開発のPB商品(オリジナル商品)がスゴい!
ジャム
南北に長い長野県は北と南では気候も少しずつ違い、収穫される果物にも影響が少しあります。
特に特産のりんご、あんず、いちご、ブルーベリーなどはおみやげとしても人気が高いです。
テストを繰り返して作られたジャムは、上質でほどよい酸味と甘味があり女性客に人気を得ています。
ジュース
長野県の農地の多くは標高が高く、昼夜の気温差も大きく日照時間も長いので果物栽培に適した条件が揃い甘味のあるのが特徴です。
甘味たっぷりの果物で作られた、果汁100%のジュースは濃厚で本当の素材の味を楽しむ事ができます。
長野県は本当にフルーツの種類も豊富で、その美味しい味わいはお土産にも合います。
ワイン
デリシアオリジナルのワインは、塩尻の「五一(ごいち)ワイン」とブレンドし、作られました。
全国的にもブレンドされたワインは珍しく、赤、白、ロゼと飲みやすい仕上がりとなり女性に人気を集めています。
私もこの五一ワインは好きで、よくお土産に買っていっています
ちなみに五一ワインの本来のパッケージはこんな感じです。
デリシアにも必ず並んでいます。
そば
紅葉の秋に長野を訪れた方にお勧めなのが、新そばです。
収穫されたばかりの国産そば粉をしようした新そばは、香り、コシの強さ、喉越しを併せ持ちこの秋にはお勧めの一品です。
デリシアでは信州産の、半生タイプのそばが豊富に揃っています。
長野県産にこだわり、共同開発されたブランド
長野県は気候に適した農業が盛んなため、生産者は鮮度にこだわりそこで収穫された野菜、果物、肉類などをデリシアは共同で開発してオリジナル商品は生まれています。
デリシアは全店舗共通の商品もありますが、各市町村のソウルフード、名物も多数置かれています。
長野県のこだわりのお土産を考えている”あなた”!
デリシアへ行けば見つかるはずですよ。
都会のスーパーでは見たことのない銘柄のそばがずらりと並んでいます。
さすが本場!でしょうかね…。
おわりに
・デリシアは長野県最大手のスーパーマーケット
・松本市を本拠とする松本電気鉄道(現・アルピコホールディングス株式会社)が運営した「松電ストア」を振り出しとして、アップルランド、デリシアと変遷してきた
・デリシアオリジナルブランド(PB商品)を制作し、信州の豊富で新鮮な食材を求めやすい形で提供
地域に根付いた”信州土産”を探すなら、まさにデリシアがピッタリですね!