諏訪湖畔にたたずむ昭和初期の洋風建築って…何の建物なのでしょう?
実は・・・日帰り温泉なんです!
最近は「ゆるキャン」という人気コミック・アニメや、”あの人気映画”のロケ地にもなり、ファンの方が聖地巡礼にもよく来ている、噂の片倉館について調べてみました。
日帰り温泉としての泉質や評判、料金や割引クーポン、営業時間なんかについても、もちろんお伝えしていきます!
もくじ
片倉館って?諏訪市にある日帰り温泉なの?評判は?
片倉館は長野県・上諏訪温泉を利用した日帰り温泉施設です。
建物自体が国指定重要文化財に指定されています。
日帰り温泉の重要文化財って珍しいですよね。
そして、この片倉館、昭和4年の設立ということで、歴史も古いのです。
片倉館は、大正から昭和の初期に日本における輸出総額の約4割が絹製品であった当時、シルクエンペラーと称された片倉財閥により地域住民に厚生と社交の場を供するため1928年(昭和3年)に竣工され、それを運営する(財)片倉館が1929年(昭和4年)に設立されました。
当時の片倉財閥当主、二代兼太郎社長は1922年~1923年(大正11年~12年)にかけて北中南米~欧州へ全行程約 8 万kmに及ぶ視察旅行を行い、その際ヨーロッパ各国の農村には充実した厚生施設が整っている事に強い感銘を覚えました。
我が国にもぜひそのような地域住民のための施設を提供したいと一族に計り、上諏訪に住民のための温泉、社交、娯楽、文化向上を目的とした片倉館が誕生しました。
特に当時のチェコスロバキア・カルルスバードに在った厚生施設に特に強い関心を覚えたようで自身の日記にも訪問体験を詳しく記し片倉館建設にもそのアイデアが多く採り入れられています。
片倉財閥が地元民の福祉と社交の場として建設した温泉施設が始まりなんですね。
製糸工場で働く女工さん達が仕事の疲れを片倉館で癒していたのかもしれませんね。
それにしても、当時の日本の地方都市では稀な西洋風建築ですから、さぞかし目立ったでしょうね。
でもおかげで今や国指定重要文化財になっており、貴重な建物ですね。
建物の中には、100人は一緒に入浴できるんじゃないかという、その名も「千人風呂」という大浴場があります。
なんと深さ1.1m、底には玉砂利を敷き詰められています。
広々とした浴場内にはステンドグラスや彫刻、装飾が施されていて、なんだか昔のローマの浴場みたいなイメージを感じられます。
日本にいながら、海外の浴場にいるような感覚になれる温泉って、珍しいですよね。
私も温泉が好きで、全国各地・海外の温泉にたくさん行ったことがありますが、片倉館のような異国情緒溢れる温泉は他に類を見ないと思います。
泉質は、弱アルカリ性の温泉です。
かけ流し循環併用方式ですので、源泉掛け流しという訳ではありませんが、この大きさの浴槽ではよくあることかと思います。
ただし、実際のお湯は塩素臭などはほぼ感じられない、適温のお湯で、ほんのりと鉱物っぽい温泉の匂いも感じられます。
私は鉱物っぽい温泉の匂いが好きなんです。
温泉に来てるなあ・・・という感じがしませんか?(笑)
ちなみに浴場内にはリンスインシャンプーとボディシャンプーが設置されており、シャワーの水圧も普通なので、お風呂セットの準備をしなくてもいいのは助かりますね。
片倉館がゆるキャンに登場してる?テルマエロマエのロケ地なの?
人気コミック「ゆるキャン」って知ってますか?
2018年にアニメ化されて人気になっています。
最近は「ゆるキャン」に出ている登場人物のしまりんが入浴した場所として片倉館の中にある千人風呂がモデルになっているのではないかと、ファンの方の間では噂されています。
きっと、千人風呂がそれだけ特徴のある温泉ということなんでしょうね。
そして、片倉館には、千人風呂から上がった後、優雅な階段を上った先には2階の休憩広間があります。
なんと!
休憩広間には、俳優の阿部寛さんと女優の上戸彩さんのサインが飾ってあります!
この組み合わせでピンと来た方は、相当な阿部寛ファンですね。
なんと、この休憩広間で映画「テルマエ・ロマエⅡ」のロケが行われたそうです!
映画「テルマエ・ロマエ」といえば、阿部寛さんや市村正親さんの日本人離れした容姿の俳優陣でローマ人を演じている人気コメディ映画です。
なんと2階の休憩広場が映画のロケ地になった場所で、映画の中でルシウス(阿部寛)が群馬の草津温泉を散策中、ふと遊技場に立ち寄って、初めて目にする卓球やモグラたたきなどの平たい顔族(※テルマエ・ロマエの世界では、日本人のことを意味します)の温泉遊びに興味津々になるシーンを撮影したそうです。
あのシーンか!と思い出した方も多いのではないでしょうか。
片倉館はって最初に紹介したとおり、昭和初期に建てられた洋風建築の温泉ってだけでも十分貴重なのに、「ゆるキャン」のしまりんが入浴したり、「テルマエ・ロマエⅡ」のロケ地になっていたりと、何かと話題の尽きない、人気の日帰り温泉なのです。
幅広い年齢層の方に人気なのも、頷けますね。
私が片倉館を訪れた時にいたお客さんも、老若男女問わず、たくさんの方がいらしていました。
家族みんなで行く温泉としてもおススメです。
片倉館の料金や割引クーポン、営業時間は?アクセス方法は?
片倉館の営業時間は10時から21時になっており、休館日は第2・第4火曜日です。
料金は大人650円、子供450円ですが、公式サイトに割引クーポンがあります!
スマホで画面を見せても、100円割引になるようです。
http://www.katakurakan.or.jp/campaign.html
スマホで出来るなら簡単で良いですよね♪
アクセスについては、電車で向かう場合は、JR中央本線の上諏訪駅から諏訪湖方面に歩いて徒歩6分ほどと、アクセスは非常に良いです!
車で向かう場合は中央自動車道・諏訪ICから上諏訪駅方面に向かって車で15分程度です。
とてもアクセスしやすい場所なので、諏訪大社の帰り道にも寄りやすいですよね!
上諏訪温泉は旅館・ホテルも充実!
上諏訪温泉と言えば、東京からのアクセスが良く、広く知られている一大温泉地です。
諏訪湖畔には片倉館をはじめ、温泉旅館も多く立ち並んでいます。
中には諏訪湖の眼前に露天風呂を構えている旅館まであります。
毎年夏のお盆の時期に行われる「諏訪湖祭湖上花火大会」の時は、温泉に入りながら目の前で花火が上がったら、とてつもない贅沢ですよね!
ただし、その日だけ料金が信じられないくらい跳ね上がりますが…。
出典:萃
片倉館は日帰りですが、ゆっくりと諏訪を楽しみたい場合は、やはり宿泊するのが一番です。
夕方、夜、朝と、時間で異なる様々な表情を見せる諏訪湖を楽しめますよ!
まとめ
国指定重要文化財で、映画のロケ地にもなり、地元でも有名な片倉館。
片倉家の栄華の歴史を感じられる場所ですよね。
外観も中からも異国情緒を感じられる温泉。
「ゆるキャン」が好きな方も「テルマエ・ロマエ」を好きな方も一度はも訪れてみてはいかがでしょうか。
さらに、諏訪大社や諏訪湖、霧ケ峰高原、酒蔵(真澄等)といった観光地も沢山あるので、諏訪は温泉以外でも楽しめるところが結構あります。
特急あずさでふらりと来ることが出来ますので、オススメです!